『この席になにかあるの?』
『っ』
栗原 壱瑠は黙ったままだった。
なに?
意味わかんないんだけど。
『この席は薫様の席だったのよ!!』
今まで私と栗原 壱瑠との会話を黙って聞いていたパンダたちが騒ぎ始めた。
薫様?
また様付け?
なんなのこの学校は。
後でかっちゃんに文句言っとこ。
『あの、薫様って誰?』
『あなた薫様も知らないの?!』
『知らない』
またアイドルかなにか?
『その席に座っていいのは桜龍の姫だけなの!!、そして私たちの中で姫として認めてるのは薫様だけなの!!!』
桜龍の姫ね………。
ふふ。
懐かしいなぁ〜

