私に愛をくれたのは『最強の暴走族』①



完璧パンダさんは怯えてしまった。


『女に手をあげるなんて最低ね』


『あ?』


おっと、心の声が聞こえてしまったか。
まぁわざと言ったんだけど。


『あなた何様のつもりか知らないけど、女に手をあげるなんて男のなかで最低ランクもいいとこよ?』


『なっ!! 俺は女嫌いなんだ!!!』


『だから?』


『は?』


『女嫌いだから何? だからって女に手をあげていいなんて法律は無いでしょ?』


まぁ「手をあげるな」なんていう法律もないけどね。
矛盾してるは私。
まぁいいや。


『っ』


『まぁあなたがこんだけ人気ならここにいるパン………ゴホンッ女子たちはあなたが女嫌いなんて知ってると思う、それでもさわってしまったなら彼女にもひはある、でもだからって乱暴に扱うのはやめなさい』


あっぶな。
危うくここにいる女子たちを「パンダ」って呼ぶところだった。
ギリギリセーフ!!


『……………わかってる』


『そ? ならいいのだけれど』


『でも、身体が勝手に反応するんだよ!』


『だったら突き飛ばしてしまったら謝るくらいはしなさい、彼女自身謝ってるんだから』


『………………………………………悪かった』


壱瑠様はさっき怯えていたパンダさんに声は小さいがちゃんと謝った。


『え、あ、いえ私もすいませんでした』


フッ。
やればできるじゃん壱瑠様。


『よし、いい子』


『っ!!』