『っ、お前誰だよ!!』
いきなり何。
この人。
『いや、あなたこそ誰ですか?』
『ちょっと! あなたまさか壱瑠様のことを知らないわけ?!』
壱瑠様?って呼ばれてる人の周りにいたパンダの一人が「ありえない」みたいな顔で言ってきた。
『いや、そのまさかですけど?』
なに、どこかのアイドル的な?
だから、私はテレビ見ないんだってば。
『壱瑠様! こんな女ほっておいて私たちとお話を『うっせ! 俺にさわんな!!』キャッ!!』
パンダさんが壱瑠様の腕にさわったとたんそれを思いっきり振り払った。
わぁー痛そう。
『チッ』
『ご、ごめんなさい…!』

