私に愛をくれたのは『最強の暴走族』①



歩き出していた私は歩くのをやめて後ろを振り返った。


『俺は華様がっっ!!!』


『なに?』


『…………っ』


何かを伝えようとするまっちゃん。
でもなかなか続きを話そうとしなかった。


『どうしたの?』


私は俯いてしまったまっちゃんのそばに寄った。


『っいえ、なんでもありません!』


急に顔をあげてそのまま歩き出してしまった。


『ちょっ! まっちゃん?!!』


一体なんだったの?
なにか私に言いたいことがあったんじゃないの?