私に愛をくれたのは『最強の暴走族』①



((ビクッ))

私が出したとてつもなく低い声に二人は背筋を伸ばした。


『ひ、姫…? 怒ってる……?』


かっちゃんが恐る恐る私の顔色をうかがった。


『別に怒ってないけど』


『いやいや、怒ってるよね……?』


『なんでそう思うの?』


『そ、それは……』


『あ、そっかかっちゃんはきっと「姫をほったらかしにして勝手に盛り上がっちゃったから悪いな」って思ってるんだよね?』


『………。』


『私は気にしなくていいのよ? 仲良く話してらっしゃい?』