((ビクッ)) 私が出したとてつもなく低い声に二人は背筋を伸ばした。 『ひ、姫…? 怒ってる……?』 かっちゃんが恐る恐る私の顔色をうかがった。 『別に怒ってないけど』 『いやいや、怒ってるよね……?』 『なんでそう思うの?』 『そ、それは……』 『あ、そっかかっちゃんはきっと「姫をほったらかしにして勝手に盛り上がっちゃったから悪いな」って思ってるんだよね?』 『………。』 『私は気にしなくていいのよ? 仲良く話してらっしゃい?』