私に愛をくれたのは『最強の暴走族』①



かっちゃんは私を愛おしそうに呼ぶと抱きしめた。

昔から嗅ぎ慣れた香水の匂いがする。
懐かしいなぁ………。


『…………かっちゃん……』


『っ………どこにいたんだよ』


『…………。』


『姫華っ!』


かっちゃんが私を「姫」じゃなく「姫華」と呼ぶ時は心配してる時か、怒ってる時。

今回は両方かな…。


『…………ずっと"あいつ"のところにいたの』


『っっ……』


かっちゃんは"あいつ"の話をする時は必ず辛そうな顔をする。

あぁ………こんな顔をさせないために離れたのに…………。