かっちゃんは私を愛おしそうに呼ぶと抱きしめた。 昔から嗅ぎ慣れた香水の匂いがする。 懐かしいなぁ………。 『…………かっちゃん……』 『っ………どこにいたんだよ』 『…………。』 『姫華っ!』 かっちゃんが私を「姫」じゃなく「姫華」と呼ぶ時は心配してる時か、怒ってる時。 今回は両方かな…。 『…………ずっと"あいつ"のところにいたの』 『っっ……』 かっちゃんは"あいつ"の話をする時は必ず辛そうな顔をする。 あぁ………こんな顔をさせないために離れたのに…………。