私に愛をくれたのは『最強の暴走族』①



『それじゃ……』


私は神城さんに背を向けて理事長室のドアを叩こうとした。


『姫華』


『はい?』


『敬語、やめろ』


『は?』


急になに?
敬語?


『え、だって神城さんって歳上だし…』


『歳上じゃねぇよ』


『え?!!』


絶対嘘!


『俺、一年だけど?』


『………………。』