私に愛をくれたのは『最強の暴走族』①



『じゃあ私、もう行くね』


『おい!』


私は、翡翠の横を通ってドアに向かって歩き出した。


『姫華!』


『………私に二度と近づかないで』


『っっ!』


翡翠の顔は苦痛の表情になった。

私は翡翠にこんな顔をさせたかったわけじゃないのに。


『助けてくれたことには本当に感謝しています、姫でも彼女でもない女を助けてくれてありがとうございました』


『姫華!俺の話を聞け!』


『さようなら』


私は何か言いかけた翡翠を遮って教室を出た。