それから、翔たちがきて止めるまで翡翠はなんの感情もない、冷めた目で殴り続けていた。
『姫華……』
『…………。』
いつもの翡翠に戻ると私にブレザーをかけた。
『ごめん…』
『……………。』
『ごめんな、俺がお前をちゃんと守っていたら』
『私はあなたの、あなたたちの姫じゃないだから、守ってもらう理由なんてない』
『っ』
『助けてくれてありがとう』
あぁ、今あなたの瞳には私はどううつっていますか?
翡翠たちのせいじゃないよ。
自分を責めないで。
そう言いたいのに、冷たい態度しかできない。
最低だな、私。
『姫華…』
『っ!触らないで!!』
翡翠が私に向けて伸ばした手を私は払ってしまった。
『っ?!』
『あ、ごめんなさい……』
『いや、いいんだ、当たり前のことだ』
翡翠は悲しげな顔をして言った。
『翡翠が嫌なわけじゃないの、ただ…』
『怖いか?』
『それもある……でも…』
『?でも?』
『………………香水』
『香水…?』

