私に愛をくれたのは『最強の暴走族』①



それから、翔たちがきて止めるまで翡翠はなんの感情もない、冷めた目で殴り続けていた。


『姫華……』


『…………。』


いつもの翡翠に戻ると私にブレザーをかけた。


『ごめん…』


『……………。』


『ごめんな、俺がお前をちゃんと守っていたら』


『私はあなたの、あなたたちの姫じゃないだから、守ってもらう理由なんてない』


『っ』


『助けてくれてありがとう』


あぁ、今あなたの瞳には私はどううつっていますか?
翡翠たちのせいじゃないよ。
自分を責めないで。
そう言いたいのに、冷たい態度しかできない。
最低だな、私。


『姫華…』


『っ!触らないで!!』


翡翠が私に向けて伸ばした手を私は払ってしまった。


『っ?!』


『あ、ごめんなさい……』


『いや、いいんだ、当たり前のことだ』


翡翠は悲しげな顔をして言った。


『翡翠が嫌なわけじゃないの、ただ…』


『怖いか?』


『それもある……でも…』


『?でも?』


『………………香水』


『香水…?』