私に愛をくれたのは『最強の暴走族』①



翔。
雷弛。
憂恭。
羚斗。
こいつらは予想通りの返事だ。
…………残るは……。


『壱瑠、お前はどうなんだ』


『(ビクッ)………俺は……』


壱瑠は女嫌いだ。
さぁ、どうする?


『俺は……………………女なんて大っ嫌いだ、でも…………俺初めて女に説教された、最初は「なんだこいつ」って思ったけどあいつの言ってることは正しい……女の言うことなんて聞きたくなかったけど、身体が、口が自然に動いてた。急には変わることはできないけど、もしかしたらあの女がいたら変われる……のかもしれない』


へぇ〜。
壱瑠の心まで動かすなんて、さすが姫華だな。


『じゃあお前も姫華が龍姫になることを許すんだな?』


『(コクンッ)』


俺の質問に壱瑠はおずおずと首を縦に振った。