『先代の俺の命令だとしてもか?』
『はい』
『なぜそこまでこだわる、お前ぐらいの顔の持ち主だったら女なんて選び放題だろ?』
『俺は、俺の全てを受け入れてくれるやつがいいんです、桜龍の総長の俺じゃなく、神城組や神城グループの俺じゃない、本当の俺を見てくれる女が』
『それが姫華だなんて保証はないだろ?、姫華だってお前らに近づきたいがために自分を偽っているかもしれないぜ?』
『ありえません』
こいつ………。
『なぜ?』
『あいつの瞳はとても綺麗だった、でも綺麗と並行して真っ暗な闇だった』
姫華の"闇"に気づいた………?
瞳を見ただけで。

