〜翡翠side〜


(ガチャンッ)


『……翡翠』


あいつが出ていったドアを見つめていた俺に翔が声をかけた。


『……俺は絶対に諦めない』


『でもよ、もう近づくなって言われちまったんだぜ?』


『それでも、だ』


それでも俺は姫華を姫に……龍姫にしたいんだ。
あいつじゃないと嫌なんだ。


『あぁ〜姫華ちゃん可哀想』


『んだよ翔』


『だってさ、彼女はもう逃げられないなぁって思って(ニヤッ)』


『それはわかるわ〜翡翠に目をつけられたらもぉ終わりだな!』