私に愛をくれたのは『最強の暴走族』①



『は? もういないって『そこまでだ』』


翡翠の声を遮って聞こえた声に私以外の全員が反応した。


『………華様大丈夫ですか?』


その声の主は私を優しく抱きしめた。


『………………………まっちゃん……?』


私はゆっくり振り返った。


『はい』


まっちゃんの顔を見た途端に自分の瞳が潤むのがわかった。

っこんなところで泣いちゃダメだ。

私は唇を噛み締め、必死に耐えた。


『………華様』


まっちゃんは私の唇に触れると噛み締めるのをやめさせた。
その途端に私の瞳から涙がこぼれ落ちた。


『っっ!』