僕らの証

「玲央ー!ただいま!ちゃんといい子にしてた?」

「バーカ、俺を子ども扱いするな」

奏多は両手いっぱいに食料をかかえていて
今にも落ちそうだった

「お前…どんだけ買ったんだよ…」

「えへへ…ついつい…」

どこか恥ずかしそうに言う奏多
奏多らしいな、本当

「こんなに食えんのか?お前」

「食ってみせるよ、この僕が」

「何でそこでどやるんだよ」

「どやってなんかないもんね〜」

「嘘つけ…」

明らかに今の顔はドヤ顔だろ
だけど、何かそんな顔もするんだなって思うと

何だか許してしまう自分がいた

「てかさ、これ見て!おいしそうでしょ?!」

奏多が持っているのはクレープだった
確かにうまそう

「うまそうだな、早く食わねぇと俺が食っちまうぞ」

「え、欲しいの?あげようか〜?」

「うっせ!早く食え!」

いたずらっぽく笑う奏多
つか何で俺がいじられてんだよ…!

「ほら、口開けて」

「え、何?くれんの?」

「うん!だから玲央に食べさせてあげる!だから早く口を開けなさい」

「何で上から目線なんだよ!」

「もー!細かい事はいいから早く口開けてよ!」

「仕方ねぇな、ほら」

俺は仕方なく口を開けた

「隙あり!」

「っ?!なっ!おまっ!何やってんだよ!」

「油断してるからでしょ〜」

くそっ…こいつ楽しんでやがる…

奏多は俺が口をあけた瞬間
俺の鼻にクレープを押しつけてきたのだ

口に入れるもんだろ、普通!
そう思いながら俺はクリームをとった