「彼氏ほしーなー」 雨をしのいだ駅で、カップルを見ながらつぶやいた。 誰にも届かない呟きをしてしまった自分に気付き、なんだか笑えてくる。 空はなんだかねずみ色で、踏切に並ぶ人たちの色とりどりの傘が浮かび上がって見えた。