ーずっと君がすきでした

ー日奈がすきだよ

ー来年もまたこの桜、見にこようね

ー剣くんはなにもわかってない!

ー日奈なんか嫌いだ!

ーごめんね、日奈

ー少し距離を置こう、剣くん

ーいままでありがとう、剣くん

ーさようなら



恋は嘘でした。





僕は黒木剣と言います。

よく「両親、厨二病なの?」と聞かれます。

まったくそのとおりだ。

母親はまだ魔法が使えると信じてるし、父親はコスプレ大会に出場する始末だ。

すごい恥ずかしい。

そんな厨二病は運良く一切遺伝しなかった。

近所のおばさんに「剣くんはいい子に育ったねぇ~。ご両親とは大違い。」と言われるくらいに。

まあ、僕の両親の話なんかどうでもいいんだ。

僕の自己紹介の続きをしよう。

改めて、黒木剣です。

成績は上の下、運動は上の中、顔立ちは中の上くらいかな。

まあ、少しできる男って感じだ。

友達も普通にいるし…いや、普通にはいないか。

男友達は普通にいる。

女友達はー…両手の指で足りる程度かなww。

wwじゃねえよ。

一大事だわ。

あまり特徴的な性格はないんだけど、自分でも自信を持って言えることがいくつかある。

まず一つは女の子に優しいこと。

他はのちのち話していくことにしよう。



さてさて、ここで時間軸をはっきりさせて起きたいんだけど、いろいろ話してしまうと内容がわかっちゃうからここは「8」番目だと思ってくれ。

これから「1」から話していくから。

前置きはこのくらいにしておこうか。



では、1、月