*真衣side* 「ちょっと行ってくるわ」 久しぶりに会って、もうちょっと一緒にいたい気持ちがあった。 「…しゅ、瞬!」 気づいたときには叫んでいた。 桜庭くんはこちらを振り向いた。 恥ずかしくて顔が赤くなる。 「え…楠木…」 桜庭くんの顔がほんのり赤いのがわかる。 あたしはバックを持ち直して、校舎に向かった。 「あっつ…」 冷えた手を頬にあてて、熱をさました。