*真衣side* 一番最初に返されるのは、数学…。 「今回は補修者が2名いるようだぞー」 先生と、目が合ってしまう。 あぁ…。 次々返されて、涼介の番。 あの反応からすると、補修決定らしい。 「楠木ー」 「…はい」 満面の笑みの先生。 テスト用紙を見ると、29の数字。 「…せんせぇぇぇ!」 「ま、1点も実力のうちってな!」 涼介がこちらを見て、呆れ顔をする。 「ってことで、補修の方々は明日から頑張れよな~!」 最悪だ…。