*真衣side*
見事あたしたちはゴールテープを切って、優勝。
ぜえぜえと息は上がって、あたしはその場に座り込んだ。
「大丈夫か、楠木」
「・・・とか言ってる桜庭くんが息あがってるよ?」
「ばれたか・・・」
「ん」そう言って手を出され、あたしはそれに捕まる。
やっぱりあったかい。
「そういえば、お題なんだったの?」
「んー」
好きな人だったらどうしようとか、バカなこと考えちゃう。
頭を振って、横を歩く桜庭くんを見た。
「すきなひと」
「ーっ!?」
驚いて声が出ない。
桜庭くんは口元に笑みを浮かべているだけだ。
途端に、顔が熱くなるのを感じた。
顔を伏せ、見られないようにする。
「そんな、冗談でしょ~!」
呼吸を整えてそういうと、隣に彼の姿はなかった。
「え…桜庭くん!?」
桜庭くんは地面に横たわっていた。

