*瞬side* 走り出して、審査員か何かにカードをもらう。 そこに書かれていたのは 『好きな人』 周りの奴らも追いついてきて、どんどん探しに行く。 俺は・・・ くるりと方向転換をする。 浮かぶのは、目指すのは、 ただ一人。 「楠木!」 叫んで、人をかき分けて進む。 楠木はぽかんと口を開けて、こちらを見ている。 「・・・あほっつら」 俺はその手を掴んで、来た道を戻っていく。 「走るぞ!」 やっと知ったんだ 自分の気持ち。