私の代わりに隼人が言った。 「あんた本気で言ってんの!? 現実見なさいよ!有り得ないじゃない!」 「お前こそ現実見てみろ。周り見てみろ。」 「…っっ…。」 有衣の言ってる事は正しいし、 それが普通。 でも今は違う。 「……仮に…仮によ?ここがもう1つの村で、 周りには人がいない……ってさ… ……これってなんか…村の怪談に似てない…?」 「うっ」ビクッ 「…みゆ……」 怖がるみゆを紫月が優しく撫でる。