だあいすき♡


シュンとしてたからなのか、
碧先生が急に「送る」と言い出した。

その言葉に、またしても静まりかけていた胸がドクンドクンと脈をうちだす。

どうしたんだろ…私…。

「杏ちゃん、こいつに送ってもらいな」

『いやいや、いいです!!結構です!!』

「遠慮すんな、大事な生徒に何かあったら俺が困る」

生徒…生徒と言われただけで胸が苦しくて、泣きそうになった。

この気持ちに気づくのは、まだ当分先の話。