「龍二さんお疲れさ…あれ?」
店長の名前を呼ぶ、私の目の前の男の人は誰だろう…何てとぼけてみる。
…あはは。時すでに遅し。
ただいま先生と目が合っています。
「鈴宮…よな?お前…何で…」
そう私の名前を呼ぶ…先生。
私の大好きな先生…。碧先生。
「お前…バイト禁止なの知ってるよな?」
「まぁまぁ、蓮。この子はバイトじゃないから大目にみてよ。」
「でも、龍二さん…」
「そんな堅苦しいこと言うなよ〜。生徒に嫌われるぞ。」
ガハハと笑う店長に、先生は苦笑い。
私は何も言うことが出来ず、ただただ突っ立っているだけ…。
