教室に戻ると彩の姿はなかった。 …ってことは、あそこかな。 教室を出て、屋上へと足を進める。 屋上の扉を開けると…やっぱりいた。 「杏ー!!碧先生なんて?」 笑いながら聞いてくる彩に、聞いてー!!と飛びついた。 「どーしたの?」 『ボーッとしてたからって書類運び手伝わされて…しかもね!ね!私体育委員なんだってー!!』 「嫌なわりには、ニヤけてるよ?あんた。それに、自分で体育委員なっといてそれはないでしょー!!」 「鈴宮…覚えてねえの?」