雷龍~ライリュウ~


 しばらく歩いて、人が少ないスポーツ店の前まで来て、ベンチに腰かけた。


 「絢斗…?」

 「……なぁ。何で、そんな悲しそうな目をしてんだよ」


 え??

 私、悲しそうな目をしていたかな。


 「理由、教えろよ。お前が、悲しい目してると、俺まで辛くなるから」


 そういう絢斗の目には、本当にうっすら涙が浮かんでいた。

 
 総長らしくない弱々しい顔をしていた。


 「…。私の事、重いって思わない?」

 絶対、聞いたら嫌われる。

 重いって思われる。

 まだ、本当に付き合ってはいないのに。