そっぽを向いた絢斗。

 どうしたんだろう…。


 「あぁぁ!もうっ。帰る!じゃあな!明日は俺が迎え来るから!」


 ヘルメットをかぶって、帰ってしまった。




 私も家へ入って、ご飯を適当に作って、お風呂へ入って、ベッドに潜り込んだ。


 メールが来てる!
 
 絢斗からだ。
 
《夏休み、毎日倉庫に来いよ!》


 もちろん!って返信をして、携帯を握りしめて、眠りについた。


 この日は、あの夢を見ることはなかった。