雷龍~ライリュウ~



 「絢斗っ…フエッ…助けてっ…ヒック」

 
 「ドアから、離れろ!部屋の隅に移動しろ!10秒以内に!!」


 私は、訳が分からなかったけど、慌てて部屋の隅に移動した。


 その瞬間、バンッ!!!という音がして、扉が倒れた。


 「結奈っ!」

 
 「ウッ…絢斗ーーーー!怖かったよぉ゛ー」


 絢斗に思い切り抱きついた。


 不思議と恥ずかしさなんてなかった。


 怖さで胸がいっぱいだった。


 泣いている私の頭を、ヨシヨシと撫でてくれている絢斗。


 心地いい…。