雷龍~ライリュウ~



 「まだ何かあんのか?」

 なるべく優しい声で聞いた。


 「…ううん!何でもないっ。またね」

 結奈は、裾を掴んだ手を慌てて離して、家の中へ入ってしまった。


 やっぱり、おかしい…。


 学校で何かあったのか?

 いや、それはないよな…。

 ちゃんと、蒼と颯志に見張りさせている。


 友達だってちゃんと、和奏と涼香がいる。


 まさか、4人の気付かない所で何かされてんじゃ…。

 見張りを強化するか…。


 

 俺は、そんな事を考えながら、倉庫へと戻った。