雷龍~ライリュウ~



 「ンゥー…。ファァー」

 起きたか?

 向こうから、ゴソゴソ音がする。


 「琥太郎。ここを絶対動くなよ!」


 俺は、急いで結奈の所へ向かった。


 「おはよう、結奈」


 「…うわぁっ!!ご…ごめんなさい。寝ちゃったみたいで…えっと…殴らないでくださいっ」


 何で、結奈は殴る殴るってさっきから言ってんだ?


 琥太郎も少し険しい顔をしている。
 だけどすぐに顔を笑顔にした。

 「大丈夫、結奈ちゃん。俺等は、決して結奈ちゃんを殴ったりしないからね?」

 少しホッとしているような気がする。