雷龍~ライリュウ~


 結奈の傍について30分。

 起きる気配はない。

 もう会議も終わった頃か?

 幹部室はガヤガヤうるさい。


 仕方ねぇ…。


 俺は立ち上がり、幹部室の方に顔だけ出して、琥太郎を呼んだ。


 琥太郎なら大丈夫だろ。


 「どしたんだよ、絢斗。もう会議終わったぞ?」

 「馬鹿。それくらい知ってる。お前らがうるせーんだよ。結奈、寝てんの知ってんだろ?」


 すると、あっ…というような顔を浮かべた琥太郎。


 こいつは、感情が顔に全て現れるから分かりやすい。

 それが、長所でもあり、短所でもあるんだけどな。