雷龍~ライリュウ~


 
 「ちなみに、絢斗さんは雷龍っていう暴走族の総長。琥太郎さんは、副総長。残りの3人は、幹部だよ!」

 金髪君が、ニコニコして言う。

 雷龍の総長…。
 やっぱりこの人たちは、暴走族だったんだ…。


 「何で、真面目く…あっ!えっと…香川君は、真面目そうなのに…?」


 「ブハッ…。今、真面目君って言いそうになったでしょー?って事は、俺の事も、金髪君とか心の中で呼んでんでしょー?名前言ったのにー」


 そうだった…。

 確か…立石君だったよね。


 「なぁ…そろそろいいか?」

 低い声で、柏原先輩が一言言った。

 すると、皆ニヤニヤしながら、プレハブの中に入って行ってしまった。


 残ってるのは、私と……柏原先輩。


 ウゥ…怖ぃ…。