「早苗 おそいよ〜」
私はこの春、高校1年になったばかりの
秋元 早苗 (あきもと さなえ)。
私に話しかけてきたこの子は
幼馴染の 滝口 楓 (たきぐち かえで)。
「ごめんごめん‼︎」
早苗と楓の2人は小さい時から
ずっと一緒で互いを信頼している
ような関係。それに自覚はないが
2人ともなかなかの美人だ。(こそ。
「まさか今年も楓と一緒になるとわね〜。」
「私もびっくりしたけど早苗とならいーや。」
「だね!♪」

「あ、あれ!早苗ちゃんと楓ちゃんだ。」
「可愛いよな〜。」
美形の早苗と女の子らしくて可愛い楓の2人が並ぶと目立ち、周りからの注目をあびる。 ただし2人は気づかない。(こそ。
「早苗!楓ちゃん!おはよう♪」
学校につくといかにもチャラそうな猿に
話しかけられた。この猿の名前は...。
「誰が猿じゃ!」
「ん?どした雄星。」
「いや、なんか誰かに猿って言われた気がした。」
「あたってるじゃん。」
「あぁん??」
いやまてまて、自己紹介途中だ!
このいかにもチャラそうなさ...男は
金澤 雄星 (かなざわ ゆうせい)。
明るい性格で女子にも平気で話しかけたりするので人気ものだが、デリカシーのない失礼なやつだ。猿のくせに。
「へっくしよぉぉおおぉんっ‼︎‼︎」
「ちょ!きたないなー!」
「あは!雄星君おもしろいくしゃみ♪」
「楓ちゃん笑わないでよ。なんか変な噂されてるかも。これは事件だよ。」
「楓。バカはほっといて教室はいるよ。」
「ちょ!おいこら!おいてくなー!」