「き……休憩時間も終わっちゃったから。
あたし……行くね」




本当は、ずっと、このカッコいい顔を眺めていたいけど。




ものすごく、名残おしいけど。




『生活費を稼がなきゃ……』




心の中でボソッとつぶやいて、あたしは着ぐるみの頭を抱きしめた。




その瞬間……。