「うわぁ! やっぱり!! パパ、あたしにはメールくれてない!! ……っていうか、今日はあなたの娘の誕生日なんですけど―!? 一颯に写メする暇があるなら、あたしにメールをしなさいよ――!!」 と、つながってもいないスマホに向かって怒っているあたしの横。 「オレ、自分の将来は自分で決めるから。 もちろん、千亜と別れるつもりもねーよ」 一颯も誰かと話している様子だった。