追試も無事終わった金曜日。



返ってくるテストが軒並み高得点で、ほくほく笑いの絶えないあたしのところに、



休み時間、水月くんがやってきた。



「奥園さん。
ちょっといい?」



そう切り出して、あたしを教室から連れ出した。