デコピンされたおでこをさすりながら、恨みがましい瞳をなーちゃんに向ける。



そんなあたしの様子にため息をつき、やれやれといったようすでなーちゃんは首と両手を左右に振った。



「だからあたしも。
千亜になにも聞かなかったでしょ?」



「っ!!!!!」



「勉強しないで乗り切れるほど、ウチのテスト、甘くないから」



「…………」