「す……水月くんは、悪くないもん。 悪いのは、全部、あたしだもん……。 ずびびびび……」 「はいはい、千亜。 わかったから。 泣くのは、もうやめな。 いくら近くに人がいないって言っても、こんな話、聞かれたらマズイでしょ」 「でもぉ……」 「でも、じゃなくて。 とりあえず、明日からテストだから、一颯サマも早く帰ってくるでしょ」 「ほ……ぇぇ……? テストぉ?」