――キーンコーンカーン……。



よし、終わった。



6限目終了のチャイムと同時に、ソッコー立ちあがったオレ。



自習でグダグダの教室は、かなりうるさい。



その騒ぎ声にかき消されながら、和彦が口を動かした。



「あれ、一颯。
もう帰んの?
早くねー?」