そんな男の子に見つめられたら……。



動けない、動けない。



背中に壁を感じるけど、逃げ出すことなんて、できそうにない。



ど……ど……ど……どうしよう!



そう思った瞬間……。



「文句はないよな?」



低くキレイな声がかすれて、顔の横、壁にトンと両手をつかれた。