馬鹿なアイツに惚れた馬鹿。




じゃあ誰に....?







おそるおそる顔を上げると...







そこには









隣の席であり、
全学年から注目されている王子様、
(アタシは認めていないが)



















桜井健人

がピクピクと小刻みに震えながらこっちを睨みつけている。





この世の物だと思えないような目つきで。







元の顔がいいと睨む顔も恐くなってしまうのか...






ふむふむ。



なるほどなるほど。






って!おい!!




じゃなくて、






いや、ちょっと待て。








アタシにはこの男から猛烈な 殺意 が感じられるのだが...?






落ち着け。






落ち着くんだ、自分。





よし、冷静に考えてみよう。






こういう場合はどうすればいいのだ?





パッと謝って逃げるか?





それとも.....







アタシが次の案を考える必要はなかった。