唇に

温もりを感じた



…………っっ!?

き、キス!?


いやいやいやいや!

ちょっと待て!

「お前、今……っ!」

「恭弥君のバカ!何回好きだって言えば言いわけ!?」

怒鳴られた

つーか、キスって…

好きって…

ほんとに?

マジで?

走って家に入っていこうとする明歩。



声を出さなきゃ。

ちゃんと伝えたくちゃ

「俺も、明歩が好きだ」

何度も何度もぐるぐるぐるぐる

体の中を回転して、

やっと出てきたこの言葉

俺達はやっと

恋を始めました。