「俺達、紅鮫にいたんだぜ?」

レンが空気を読まずそう言った。

まじかよ…

このくそちび…っ!

「え…、そうなの?」

ありえないとでもいいたげな顔でそう言った明歩。

「お、おう。」

俺が返事をすると、少し考えたように頭を下げ、黙った。

「明歩…?」

俺が明歩に声をかけたら、

バッと頭を上げた。

そして一言。

「大丈夫!そんな恭弥君のことも、好きだから!」

「「「「「え……」」」」」

五人がハモる。

顔を真っ赤にした明歩

……ん?

なんでそんな、告白した感じの空気なんだ?

いつものことだしなぁ、

こいつが俺にこう言うのは。

今までで…ざっと五十回くらいか?

まぁ、沢山ってことだ。