【完】隣同士のあたしたち



「杏花(きょうか)さんすいません。こいつ借ります」



洸太はそう言ってあたしの腕を掴むとベッドから下ろされた。



いきなり保健室に入ってきたと思ったらそれっ!?



なんなのっ!?



「あらぁ、いいわよ♪いってらっしゃい」



と呑気な声が耳に入った。