と、表情に少し漏れつつも、私は海君にチョコレートケーキを渡します。

「はいっ、ダァーリン♡
今日ってぇ、バレンタインでしょ?
だから、私張り切っちゃってぇ~、ダーリンの為にチョコレートケーキ作っちゃった☆
ワンホール全部、ダーリンに、あ・げ・る♡」


私の中にもう、プライドは存在しません。

前回の作戦でお陀仏しました。


「わぁ!嬉しいよ、ありがとう皐月ちゃん!」

「ウフ、私もダーリンに喜んでもらって、チョ→嬉しいぴょんっ♪」