「実は・・・さきちゃんって、前の苗字は『渡辺』だったじゃないか」

「せやね」

「なんで関西弁・・・。
まあ、ともかく・・・。

それで、僕は『相川』じゃないか」

・・・。

「それがどうかしたんか?」

「だから、なんで関西弁・・・

えっと、『あいかわ』と『わたなべ』ってさぁ・・・五十音に並べたら、すごい遠いじゃんか」

「・・・はあ?」


こいつ、何が言いたいんだよ。

死ね。


そんな私の不快不愉快不機嫌な気持ちが、顔にでも表れたのでしょうか。

「うわあ!ごめんんん、ごめんね!
変な言い回しして、ごめんね!

簡単に、簡潔に説明するから!!許して!!!女神様!」