そんなパラフルな良美に連れてこられたのは、人気のない空き教室でした。


ホコリくせえ。


「でー、相談って何よ」

「実は~、私って~小説家目指しているんだよね~」

「うん、知ってる」

夢で言ってましたからね。

いや、夢以前にも何回か聞いたことがありますけどね。

「あれ?言ったっけ?」

「言ってたよ。
ホラー小説家目指しているんでしょ」

「前まではね・・・。
でも、ホラーとか携帯小説のサイトで投稿しても、全然ウケよくなくって・・・」

「はぁ・・・」