「どうした?」



「足下にね、落ちてたの。ほらっ!!」



満面の笑みで、顔の前にネックレスを摘み上げる亜美。



「昨日は車に乗ってねぇよな?」



「うん」



「じゃあ、無くしたのは昨日じゃないってことか?」



「みたいだね」



はぁ~



人を散々振り回しておいて……