遼に頼んでおけば、店にあるなら見つかるだろう。 きっと、従業員総出で探してくれるだろうから。 「亜美、帰るぞ」 「えっ?でも……」 すっかり涙が乾いた亜美は不安げな顔で俺を見つめる。 「遼に頼んだから大丈夫だ。もう一度家も探してみるぞ」 「わかった」 亜美と店を出て、時計に目をやると…… 今日は無理そうだな。