「わ、私ね……わたし」 嗚咽を上げているせいで、言葉がなかなか続かない。 「落ち着け。何があった?」 「たまさん……たまさんから、」 「婆さん?」 「ネックレスが……」 あぁ。 亜美がいつも付けていたネックレスか。 あれを無くしたわけか。 「わかった。取り敢えず立つぞ。立てるか?」 亜美の腕を掴むと、コクリと頷いた亜美は立ち上がった。