仕事を片付けた俺は携帯片手に会社を出る。 「もしもし!!久し振りだな」 電話越しには、無駄にテンションの高い遼。 「昨日、会っただろうが」 「俺は数時間会えないだけで寂しいんだよ」 「今はお前のくだらない話に付き合ってる暇はねぇんだよ」 煙草吸いながら、エンジンをかける。 「亜美ちゃんか?」 「あぁ、そっち行ってないか?」 遼の返事を聞く前にアクセルを踏み込み、“Shot”へと向かった。 「来てる!!来てる!!なんかずっと床に這いつくばってる」 「今から行く」 「了解!!」